モールテックス（MORTEX）って何ですか？

 

 

 

 

 

最近ショッピングモールなどに買い物に出かけたとき、モールの中をふらっと歩いているとアパレルショップやカフェ等で、コンクリートでできた店構えやカウンターなどを見かけたことはありませんか？

 

最近よく見かけるようになった、コンクリート調の家具や内装。

モールテックスとはこのコンクリート調の家具や内装によく使われている材料のことです。

 

もちろんその全てがモールテックスで施工されているわけではありませんが、コンクリート調の材料としては一番普及しているといってもいいくらいよく見かけます。

 

このモールテックスとはいったいどのようなものなのか、その魅力と人気の秘密に迫ってみたいと思います。

 

 

モールテックス（MORTEX）とは

 

 

モールテックス（MORTEX）とは、ベルギーのBEL社が開発した左官仕上げ材のことです。

25年以上の歴史と実績を備えたとても優秀な建材です。

 

日本でおなじみの左官材料といえば、どこのホームセンターでも売っているセメントや壁用の漆喰などがありますね、

施工する際に鏝を使って塗り込んでいく材料のことを言います。

 

日本にも古くからお城などの壁に漆喰が使われていたり、モルタルも現代では欠かせない存在です、古くから左官材料はあったのにどうしてモールテックスがこんなにも注目を集めているのでしょうか？

 

 

モールテックス（MORTEX)5つの凄いところ

 

 

モールテックスがこれだけ普及した理由を5つ上げてみました。

 

 

薄塗りで、さらに柔軟性がある

 

 

モールテックスは天然の石灰系が主成分です、それに特殊な樹脂を合わせることによりセメントの質感を保ちながらも柔軟性も兼ね備えたモルタル材として使うことが出来ます。

 

1～2ミリ程度の薄塗りで仕上げることが出来ますが、柔軟性もあるので割れや欠けにも強い優れた性能を発揮します。

普通のモルタルは弾力性はありません、2ミリで塗ったら乾いたとたんにひび割れてしまうでしょう。

 

 

表面強度が高く衝撃にも強い

 

 

モールテックスの表面強度はなんとコンクリートの5倍程度あり耐摩擦性にも優れているので床やキッチンテーブルなどハードな使用環境にも十分に耐えます。

 

固い素材は結構割れやすかったりします、大きな地震などがあるとコンクリートの壁などは結構ひびが入ったり欠けて落ちたりしますが、モールテックスは柔軟性もあるのでかなり防ぐことが出来ます。

 

 

防水性に優れている

 

 

石灰系の材料は多孔質なので水分をよく含んでしまいます、しっくい壁が呼吸をしていると、よく言いますがこの性質があるからです。

 

漆喰はもちろんコンクリートも水回りでは敬遠されますが、モールテックスは樹脂が混ざっているので水も通しずらく、仕上げでコーティングもするので水周りでも施工できます。

 

洗面台、キッチン、バスなどにも施工でき、海外ではプールでも採用されています。

 

 

接着性が高く幅広い場所に施工できる

 

 

モールテックスは非常に接着性が高いため、いろんな場所に塗ることが出来ます。

 

普通の左官材料は下地作りにも時間がかかります、住宅の壁などは金属でできた網などを貼って接着性や強度を上げたりします。

 

モールテックスはもともとの接着性が高いので下地の処理が簡単、さらに薄塗りで仕上げることが出来るので、リフォーム工事の時など下地を剥がしたり、壊したりしなくても施工することが出来るので非常に重宝します。

 

 

意匠性が高い

 

 

モールテックスはカラーバリエーションが豊富、メーカーが用意した標準色だけでも、なんと64色もあります、さらに調色すれば無限大に、お好みの色が必ず見つかるでしょう。

 

左官材だからこそ可能な継ぎ目のないシームレスな空間を自由な色で表現することができ、セメントの質感も普段は目にしない異空間を演出してくれます。

 

 

ますます活躍するモールテックス（MORTEX)

 

 

薄塗りで仕上げが出来て、さらに強度もある、密着性が強く、防水性もあるので様々な場所に施工が可能、それでいて意匠性に優れ、独特の存在感があり、デザイン性も抜群。

 

以上のような特徴から、今までは左官仕上げ出来なかった場所にも利用できるようになり、新築はもちろんリノベーションや商業施設にもってこいの素材です。

 

これからも活躍の場はますます広がるでしょう。