モールテックスのメンテナンス
モールテックス メンテナンスは必要です
機能性が高く万能なイメージがあるモールテックスですが、ほうっておくと汚れてしまうのは
ほかの左官材料と同じでメンテナンスは必要です。
モールテックスの機能を維持してきれいな状態を保つためには、施工後のお手入れはさけられません。
モールテックスの施工後のお手入れ方法を確認してみましょう。
モールテックス メンテナンスの必要性
モールテックスは防水性や耐久性などに優れ、さらに意匠性も抜群で、水回りや屋外を含めたさまざま
な場所に施工されていますね。
高機能なモールテックスなので、万能なイメージがあり、施工後はほうっておいても大丈夫なのでは、
と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。
モールテックスは特殊な樹脂を混入しているので、一般的なコンクリートより水を通しずらい性質がありますが、しかし、その構造は多孔質で表面は石と同じ、小さな穴がたくさん開いています。
そのままでは、この穴に水分と一緒に汚れが染み込んでしまうので、この汚れを防ぐために表面を保護してあげる必要があり、かならず保護剤で仕上げてあります。
綺麗なモールテックスを保つためには、メンテナンスが必要になるんですね。
モールテックスに必要なメンテナンスとは
モールテックスのメンテナンス方法は、使用した保護剤によって決まります。
保護材にはいくつかの種類がありますが、大きく分けると2種類あり、ニスなどの被膜・造膜タイプと、オイルやワックスといった含侵タイプになります。
更に水まわりではカルキ対策が必要になります。
保護剤が被膜タイプのメンテナンス方法
保護剤が被膜タイプの場合、表面に膜を作って内部に汚れが侵入できないようにしてくれます。
そのため、日常的なメンテナンスはあまり必要ありません。
汚れが付着していると感じたら、薄めた中性洗剤で拭いてあげる程度で十分です。
ただし、被膜は劣化して傷んでしまうので、傷んだら塗りなおしてあげる必要があります。
使用環境にもよりますが、およそ10年に1回程度のペースでサンダーかけ等をして剥がしてから、
塗り直す必要があるでしょう。
保護剤が含侵タイプのメンテナンス方法
含侵タイプの保護材は、モールテックスの層の中に染み込むことで汚れの付着を防ぎ、撥水性も発揮しするのでしっかり浸透させることが重要です。
最初はこまめに塗布し十分に染み込ませてあげましょう。
その後は3カ月から4カ月に1回程度のペースで塗っていきます。
また、被膜タイプよりも少し慎重に日常のお手入れをしてあげましょう。
強力な洗浄成分を含まない中性洗剤を選び、スポンジや布巾を使って軽く拭いてあげます。
汚れに気づいた時はもちろんですが、特に汚れていなくても定期的にお掃除をするのがおすすめです。
水回りのメンテナンス方法
浴室など、水を使う場所にモールテックスを施工した場合、水に含まれる石灰成分(カルキ)が表面に溜まっていき、さらにその上に石鹸などの汚れ成分が付着してしまいます。
これはモールテックスでも防ぐことができないので、最低でも週に一度くらいのお手入れをしてあげましょう。
基本的なお手入れ方法としては、ホワイトビネガーとぬるま湯を1:2の割合で混ぜたものを、汚れた部分に噴霧して5分ほど置いてから、柔らかいスポンジなどで拭き取ってください。
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